ブラック企業の正社員になるくらいなら、契約社員やアルバイト、派遣社員のほうがいい。
こんな風に思いませんか?
僕もそう思います。提案したいのは「社会保障のあるホワイト企業の契約社員」です。
とはいえ、何の保証もなく働くのも、先行きが不安ですよね。
僕は以前、ブラック企業の正社員でした。社会保障はありましたが、心身ともに追い込まれ退職しました。
そうなって正社員になるくらいなら、契約社員のほうがいいです。正社員にならない働き方を提唱します!
・正社員かどうかではなく、自分が望む人生を送るのが一番
正社員にならない働き方改革
契約社員や派遣社員の社会保障について話していきます。
僕は契約社員ですが、厚生年金に会社が加入しています。そして、社会保険の健康保険に加入しています。
契約社員でも、保障さえしっかりしていれば、 大きな問題はないと僕は考えています。
社会保障
年金には2種類ある
厚生年金と国民年金。どちらに加入するかで、将来もらう年金額が変わるのです。
厚生年金保険料は、会社と労働者で折半して払います。給料から天引きされます。
これに対し、国民年金保険料は月々全額を自己負担します。
実際に払う国民年金保険料
国民年金保険料は所得や収入にかかわらず一定額となっています。
2015年度:15,590円/月
2016年度:16,260円/月
厚生年金保険料は収入(標準報酬月額)によって変わります。
以下は参考までに、平成26年(2014年)9月からの標準報酬月額別の厚生年金保険料です。
30万円:52.422円 /実質負担26.211円
40万円:71.643円 /実質負担35.821円
実際に僕らが支払う保険料は「実質負担」に書いた金額です。
厚生年金だと、半分は会社が出してくれるので、その分おトクですね。
将来もらう年金額
では実際に年金として受取る金額には、どのくらいの差が出るのでしょうか。
今まで支払ってきた金額にもよりますが、例として挙げておきます。
国民年金のみを受け取っている人の年金額(月額):49.632円
厚生年金受給者の平均受給年金額(月額):149.334円
(平成23年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況より)
月に10万近く差があるという計算です。
老後を20年と考えても2400万円も受給額に差が出る計算となります。
・国民年金より厚生年金の方がトク
・非正規雇用でも、厚生年金に入っている会社なら、正社員と待遇が変わらないので良い
健康保険について
年金と同じように社会保障の大事なこと、健康保険について考えてみましょう。
社会保険の健康保険と国民健康保険の2つがあります。
社会保険が会社と折半して月々保険料を負担するのに対し、国民健康保険が全額自己負担です。
ここが大きな違いですが、社会保険であれば家族が何人いても負担額は一定ですが、国民健康保険は家族が増えるほど均等割という仕組みにより負担が増えます。
要するに社会保険であれば、結婚して扶養家族が多くても保険料は変わりません。
国民健康保険の場合は扶養家族が多いと、それだけ保険料も増えます。
働く側からすると、社会保険の保険料は半分を会社が負担してくれているわけですから、その点からもお得と言えるでしょう。
正社員にこだわらない

そもそも、ホワイト企業の正社員が一番なんじゃないの?
こう思いましたか?
確かにそうかもしれません。
「正社員かどうかではなく、自分が望む働き方は何か」
ということなんです。
正社員か契約社員か、はたまた派遣社員か。
ということにこだわらず、望む生き方・人生を送ることが一番。
正社員かどうかなんて選択肢の一つにすぎません。
絶対正社員思考は正解なのか?
転職相談を受けていて、必ずいるのが
「絶対正社員になる。それ以外は考えられません。」
という人。
自分が望む生き方から考えて、その結果正社員になりたい、という結論ならいいんです。
なぜ正社員か理由を聞くと、きまってこう答えます。

安定してるから
そもそも安定って何なんでしょうか。これほど曖昧無垢な言葉はありません。
ここは僕の主観ですが、安定を会社に求めてはいけないと思うんです。
安定って自分の能力・スキル・人間関係に求めるべき。
会社がすごいからって、自分がすごいわけではありませんからね。
【まとめ】真の働き方改革とは、自分の求める働き方を見つけること
・正社員かどうかは重要ではない
・社会保障と労働環境の安定が重要
・自分が思う生き方が大事
これを見ている人は、正社員で疲弊している人もいるでしょう。
非正規雇用で将来が不安だ、という人もいるかと思います。
確かに将来を考えることは大切なことですよね。
ただ一番大事なことは「あなたが思う働き方」です。
僕はブラック企業で無理して正社員で働き続けていたら、確実に過労でダウンして退職したでしょう。
非正規雇用で働くなら「社会保障と労働環境の安定」さえ考えれば、あとはどうとでもなることを知ってほしいと思い、この記事を書きました。