【有給義務化】結局会社を休めない!ブラック企業の予想される法の抜け道とは

20代・30代向け仕事のコツ

平成31年4月から、働き方改革法案の成立により、労働基準法が改正。
年10日以上有給休暇の権利がある従業員について、最低でも5日以上は有給休暇を現実に与えることが義務付けられました。

具体的には、有給休暇の消化日数が5日未満の従業員に対しては、企業側が有給休暇の日を指定して有給休暇を取得させる必要があります。

この「有給を取得させる」というのが、最大の問題になると、僕は考えています。
結局、「有給を取らせてその実態は働かせる」なんてブラック企業が出てくるだろうからです。

今回は、その有給義務化について、予想されるブラック企業の法の抜け道を紹介します。

 

ブラック企業の有給義務化の法の抜け道

ワタミの四季休制度

ここからは、僕の実体験です。ワタミには、四季休という制度がありました。
四季休とは、半年に一度は3連休以上はとるようにしよう、というワタミの取り組みです。

3連休なんて、一般の会社員なら祝日との絡みがあれば、珍しくないと思います。
ですが、ワタミのようなサービス業では難しいです。

本当に難しい(^^;;

四季休なんてたいそうな名前を付けているのも、そのためです。
その四季休について、ワタミでこんなことがあったんです。

 

店長の休み回しのはずが…

ワタミの先輩の話になります。

社歴7年くらいの先輩社員が店長として働いていた店に、僕が店長の休み回しでヘルプに行った時の話。

ある日、課長にこのようにいわれました。

 

あそこの店長は、もう5年も実家に帰ってないそうなんだ。
いい加減しっかり休んで、実家に帰れっていったんだ。
あいつに休みをとらせたいんだよ。

 

僕は「そうなんですね。1回くらい帰ったほうがいいですよね」なんて答えました。

結果、僕が先輩店長の休み回しをすることに。

 

一応言っておきたいですが、ここに不満はないんです。
もともと、世話になってた先輩でしたし、よく行っていた店で、従業員の人たちとも人間関係はできています。

僕が問題視しているのは、次の話なんです。

 

有給をとらせて働かせる

そして、先輩店長が休みの日、僕は店に行きました。
するとそこには、実家に帰ったはずの先輩店長の姿が…。

僕は、先輩が店長の店ですから、何か僕に引き継ぎでもあるのかと思いました。

 

僕「あれっ先輩、どうしたんですか?今から実家に帰るんですか?」
先輩「いや、帰らないよ」

僕「えっ、じゃあ休みの日だから、どっか別のとこでも行くんですか?
先輩「いや、行かない、っていうか行けないよ。人足りないから休めないよ」

僕「マジですか。課長になんかいわれますよ」
先輩「課長もさ、休め休めっていうけど、それなら人よこせって思うよ。
だって今日はお前に来てもらったけど、それでも足りないんだから。

だって俺が休んで、お前に来てもらってたら人数増えてないでしょ?

だから、俺は休めないよ」

僕「…」

 

そうです。課長が一方的に休めと強制したのが始まり。

休めというのはいいですが、先輩の言う通り、言うだけになってしまうと何の意味もありません。

実際に、先輩は有給をとっていたのですが、店で働いていました。

 

ブラック企業からは逃げてもいい

こういったブラック企業で苦しんでいる人もいるかと思います。

以前は「就職したら3年勤めろ」なんて言われていましたが、今や昔。

どんどん転職が珍しくない時代になってきました。

 

【まとめ】有給を取らせて働かせるブラック企業問題

・有給申請してしまえば、こっちのもの

・国は、本当に休んでいるのか、その実体までは追いかけられない

 

僕のワタミの先輩のように、有給さえ申請してしまえば、国はその後、本当に休んでいるかどうかまでわかりません。

なので「有給を取らせて働かせる会社」が出てくることが予想されます。

そのとき、国がどう動くのか、本当に働き方改革になるのか、本当の問題はここからといえそうです。

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