派遣でもバイトでもOK!ハローワークで失業保険・職業訓練を活用する方法

プロが教える転職のコツ

今回は、転職活動におけるハロワ活用法です。会社を辞めたら、1度はお世話になる公共機関です。

では具体的にハロワでは、何ができるのでしょうか。
ハローワークで覚えてほしいのは、失業保険と職業訓練です。
この二つについて解説します。

 

・無料で仕事や雇用保険、職業訓練の相談ができる
・会社をやめたら、失業保険の手続きにハローワークへ行こう

・職業訓練というスキル獲得のチャンスがある

 

ハローワークは、国が管轄する職業紹介の場

そもそもハローワークとは何でしょうか。Wikipediaにはこうあります。

公共職業安定所(ハローワーク)とは、国際労働機関条約88条に基づき加盟国に設置される公的職業安定組織 (public employment service) が運営する職業紹介所。

日本においては、厚生労働省設置法23条に基づき設置される公的職業紹介所(ハローワーク、英語: Public Employment Security Office)が該当する。

 

要はハローワークとは、国が運営する職業紹介の場ですね。

ですがハローワークでは、職業紹介だけではなく、他にも重要なことがあります。それが今回のメインテーマ、失業保険と職業訓練ですね!

 

ハローワークで失業保険の手続きをしよう

ここでは雇用保険、いわゆる失業保険についてお話します。
一定期間、働いたなら雇用保険という名のお金が貰えます。
次の職を探す間の保障という位置づけです。
それはハローワークで手続きできます。

 

雇用保険の加入条件は、雇用保険に1年以上加入していた実績が必要です。
パートやアルバイトにも適用されます。週5日、一日8時間以上働いていれば問題ありません。

雇用保険をもらえる期間は、最低で3か月以上、最長で2年以内です。
雇用保険の加入期間によって変わりますから、ハローワークで確認しましょう。

※法改正の可能性があるので、最新情報は常に確認してください。

 

あと大事なことは、働く意思があることです。

というのも、そもそも雇用保険とは、働きたいのに働けない人、やむを得ない事情で失業した人を助けるための制度であるからです。

 

上記のような、雇用保険加入期間の条件を満たした状態で失業し、ハローワークで手当(お金をもらう)を受けるための手続きをします。

その後、毎月一定の就職活動をすると、失業保険がもらえます。

「一定の就職活動って何?」と思われた方もいると思います。次に説明しますね。

 

ハローワークのパソコンで、求人検索だけすればOK

「『毎月一定の就職活動』って具体的に何すればいいの?」と思った方もいるでしょう。
これに関しては難しく考える必要はありません。すごく簡単です。

ハローワークに求人検索というパソコンがあります。
これで求人検索を行うだけで、就職活動と認められます。

 

どういうことかというと、ハローワークで手続きを行うと、「雇用保険受給資格者証明書」というものがもらえます。

これを持って、ハローワークで求人検索を行い、受付の人に書類にハンコを押してもらうだけです。

これだけで、就職活動と認められ、就職の意思があるとみなされるのです。

 

書類選考の送付や面接をしなくてOK

これを、最初の月は大体1回、翌月以降は月に2~3回の就職活動を行えば受給資格が得られ、失業保険がもらえます。

 

仮にあなたがすぐに就職する意思がなくても、ハローワークで、求人検索しただけで就職活動と認められます。

実際に企業に書類を送ったり、面接をしなくても大丈夫なんです。
ハローワークの備え付けのパソコンで検索するだけで、失業保険をもらえます。

本当にそれだけで大丈夫なの?

 

 

ハローワークの人もただの事務員ですし、仕事を探す=離職した人。
退職にあたって個人的な事情がある場合もあるので、根掘り葉掘り聞いてきません。

だから、あまり構えず気軽に行って問題ありませんよ。

 

職業訓練とは、無料でスキル・能力の向上ができる場

職業訓練とは何でしょうか。Wikipediaにはこうあります。

 

職業訓練(しょくぎょうくんれん)とは、労働者に対し、職業に必要な技能や知識を習得させることにより、労働者の能力を開発し、向上させるための訓練を言う。
「職能訓練」という場合もある。

具体的には、地域によって専門学校などとハローワークが連携して、求職者に「無料で」資格取得など、就業に必要な授業をしてくれるものです。

そして職業訓練には2種類あって「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」というものがあります。
公共職業訓練を受ける場合は、失業保険を貰える期間が延びることがあります。

 

公共職業訓練は、失業保険を貰える期間が延びる

例えばあなたが退職したとします。もともと失業保険を3か月もらえるとしましょう。
そして公共職業訓練の、半年コースを受講するとしますね。

すると、本来もらえる失業保険の3か月から、半年間に伸びるんです。
要は、訓練が終わる期間まで、失業保険の受給期間が延長されるんです。お得ですね。

 

今すぐ就職したくないのなら、これを利用すると、資格勉強をしながら、就職活動できます。
学校に行くだけで、お金が貰えますから、活用するのもいいでしょう。

 

求職者支援訓練では「職業訓練受講給付金」がもらえる

求職者支援訓練では、失業保険とは別の「職業訓練受講給付金」というお金が出ます。
失業保険がもらえない人のための給付金のことです。

「僕は失業保険がもらえるから、二重でもらえるじゃん!」と思いましたか?
実は職業訓練受講給付金は、失業保険を貰う人には適用されません。

 

求職者支援訓練を受ける場合は「失業保険」か「職業訓練受講給付金」
どちらかが支給されるという仕組みになっているということです。

※そのほかにも支給の要件があるので、しっかり確認するようにしましょう。

 

求職者支援訓練では、失業保険の期間延長はされない

注意したいことは「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」は、給付金の考え方が違うということです。
公共職業訓練では、失業保険を受給期間が延長できますが、求職者支援訓練では延長できません。

 

失業保険をもらえる人は注意が必要です。
求職者支援訓練を受けている最中に、失業保険の受給期間が終わることがあるんです。

ですがあなたが、失業保険の適用者でないなら、こちらを利用するとお金をもらいながら資格の勉強ができるということです。

 

自分が受講しようとしているのが「求職者支援訓練」なのか、それとも「公共職業訓練」なのか、しっかり確認するようにしましょう。

 

【まとめ】ハローワークは求人だけじゃない

・会社をやめたら、失業保険の手続きにハローワークへ行こう
・職業訓練というスキル獲得のチャンスがある

こうしてみると、実際にハローワークで求人検索しなくても、様々な活動をしているとわかります。

会社を退職したら、まずは一度は足を運びましょう!

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