「仕事を頑張ってるのに、評価されない」そう思いませんか?
会社の評価って、時にあいまいに見えるときはありませんか?
上司って仕事の結果だけでは評価しないですよ、というのが今回の話です。
・出した結果だけでは評価されない
・上司なりの評価の基準がある
・まずは、人間関係が大事
・僕らにとっては、働きやすさの方が100倍大事
本当に実績を上げれば、評価されるのか?
今回の内容を書こうと思ったキッカケになったのは、ある記事を見たことです。
「働くということは、お金を生み出すこと。だから会社では、とにかくそこが肝心になってくる。
働く場所である会社というフィールドにおいて、他人からの評価は、利益を出した実績が全てだよ」
「まずは行動して実績を上げろ。そうすれば評価される」って言う内容です。
でもこれ、本当にそうでしょうか。
利益・成果主義の危険
僕は利益重視の考えは、危険だと思います。
「利益を出して実績さえ上げれば、それだけで評価される」こういう意見に聞こえるからです。
あなたの会社では、営業成績ナンバーワンの実績を持つ人だけ、評価されてますか?
そもそも、経理や人事など、利益の数字でわからない仕事は、どのような結果で評価されるのでしょうか。
僕は、そのあたりが、一番大事なことだと思うんですね。
僕たちを評価をするのは誰か?
ぼくたち従業員を評価するのは上司ですね。
先ほどの経理や人事など、数字に表れにくい仕事の実績や評価は、上司がしますよね。
何が言いたいかというと、「数字に表れにくい」ということは「仕事の結果や評価基準は、上司なりの基準がある」ということです。
「出した結果だけではない”何か”」
コレで、みんな評価されるということです。
仕事のできない同僚が出世した理由とは?
以前、僕はワタミで働いていた時、こんな経験がありました。
僕は黙々と仕事をこなすタイプで、みんなで一緒に頑張ろう、というよりは一匹狼タイプでした。
よく言えば、仕事はできる。悪く言えば、協調性がなく、独善的なタイプでした。
コミュニケーション能力がある人 VS 仕事ができる人
「僕の仕事の指示が一方的すぎる」という理由で、古株のアルバイトとぶつかったこともありました。
そんな僕に対して、僕の同期に、こんな人がいました。彼は、いわゆる可愛がられるタイプでした。
仕事でミスしても「いやぁ、すいません」と笑顔で切り抜ける人。そんな愛嬌の良い彼を悪くいう人は中々いません。
でも彼は、仕事が出来るタイプではなかったです。
かわいがられてはいるけど、仕事では簡単なミスをする人でした。
結果はコミュニケーション能力が勝利
僕は彼を見て「こいつは絶対に出世なんてしないだろうな」と思っていました。
ただ蓋を開けてみれば、僕ではなく彼が先に出世しました。
僕は「なんでだよ!俺の方が仕事はできるだろ!」なんて考え腐った時期がありました。
でもある時、上司の考えに気がついたんです。
「そもそも上司たちの出世の基準が、仕事の出来ではなく、人間力を重視していたら?」
ということです。
こう考えると、協調性のなかった僕より、多少のミスはあるかもしれませんが、周りと上手くやっていける彼が選ばれた理由が見えたのです。
上司の評価の基準が大事
利益・成果重視の考えがなぜ危険かというと、利益・成果が全てに聞こえるんです。
利益が実績。実績が評価なら、僕の同期の人事はおかしいです。仕事は出来ないタイプでしたから。
もちろん、会社にとって利益が大切なのは理解できます。僕らの給料も利益から出ていますからね。目の前のパソコン、コピー用紙一枚、全て利益があるから買えるものです。
でも考えが行きすぎると「利益を上げること=評価」になり、「頑張って利益を上げてるのに評価されない。なんでだ?」なんてことになってしまいます。
人の評価は、好き嫌いにも依存する
僕が言いたいことは、実績による数値のみでドライに判断できないでしょ?ということ。
もっと言えば、人間が人間を評価するんだから、好き嫌いだってあるんじゃない?って思います。つまり、人間関係です。
僕も人間、あなたも人間。そして上司も人間なんですね。
会社なんて、人間っぽく泥臭い組織だと思います。
だからコネ入社だってあるし、「かわいい女子社員」というだけで、会社の受付をしたりするんです。
人間が人間を評価するのに、利益という実績なんて、最重要ではないと思います。
サービス残業してでも利益を出せ←こんな会社は潰れてしまえ
冒頭で紹介した記事で、こんな一節があります。
会社からの信頼は実績に対してしか生まれないよ。
会社という組織は、そんなガチガチの利益体質ではないと思うんですよね。
もちろん、利益などの実績は大切です。
でも利益「だけ」が大切かというと、そうではありません。
利益だけ大切なのは、株主と経営者くらいです。会社で働く従業員は、実は利益を求めてません。
従業員が求めているのは、「土日祝日休み」とか「給与が良い」とか、そういうことですよね。
従業員は、会社の利益なんかどうでもいい
会社の会議かなんかで「売上を上げろ」と言われるから求めてるフリをしてるだけ。
僕なんかは「売上を上げたら給料上がんの?上がらないなら無駄でしょ」くらいに思ってました。
勤め先の会社が、業界売上ナンバーワンだからといって、ブラック企業のような労働環境で働きたいと思わないですよね。
それこそが従業員は、会社の売上なんか求めていない何よりの証拠です。
「サービス残業しないと利益が出ない」なんていう会社は「じゃあ潰れればいい」という時代に変わってるんです。
僕が働いていたブラック企業の元祖ワタミなんか、まさに「サービス残業してでも利益を出せ」みたいな考えでしたね。
「仕事を頑張っても評価されない!」まとめ
・従業員の評価は、出した結果や利益だけではない
・高い評価を得たいなら、利益以外の上司の評価基準を知ろう
・利益「だけ」大切なのは株主と経営者だけ
会社で働く僕たちは、自分にとって何が大切なのか、働くことで何がしたいのか。
こうしたことを自分自身で考え、答えを出す時代になったのではないでしょうか。