「あなたが仕事の何が気に入らないにしても、何も変わりません。
何回転職しても、上司が変わっても。」
このような明快な文章で、転職組を指摘している本があります。
『仕事はどれも同じ 「今やっている仕事」を「やりたい仕事」にする方法』
という本です。
今回はこの本を参考に、転職する理由と正しいタイミングについて、考えてみました!
・今の会社を客観視するため、点数化する
・「あなたが仕事に何を求めているか」「人生で何を大切にしているか」を考えてみる
何となく・とりあえず転職しない
「転職が悪いとは言わない。ただ転職したとしても、不満は必ずある。
それなら今の仕事を天職と思えるように仕事をしよう」
繰り返し著書で論じられていることです。
「まずは今の仕事を天職と思えるように努力することが大事」ということです。
その結果、転職したとしても
「仕事に打ち込んだ経験そのものは、素晴らしいものになる」
と言いたいのだろうと思いましたね。
『仕事はどれも同じ 』が優れているのは
「天職をみつけよう」という
やみくもな精神論で終わらないことです。
では、仕事や転職を考える上で、何が大切なのでしょうか。
お金・ステータス等、すべてを考慮せよ!
お金(給与)
ステータス(名刺の肩書き、例えば東証一部上場企業の名刺)
意義(人のために働く、世の中をよくする)
楽しみ(仕事のやりがい)
興味(好きを仕事にする)その全てを考慮せよ!
『仕事はどれも同じ 』で話していることは、
上記のなかで何か一つを重視してしまうと、
それが上手くいかなかったとき「嫌だな。転職しようかな」
と思ってしまうというのです。
あなたは何が我慢できて、何が我慢できないのか
それなら最初から全てを考えて
「 全体的に少しずつ満たしてくれる仕事なら、それで充分じゃないか」
というのです。
全て100点満点の会社などあり得ないということでしょう。
僕も転職している身なので、転職には反対ではありません。
転職する前に考えないといけないことは
「あなたは何が我慢できて、何が我慢できないのか」
「あなたが仕事をしていく上で何を大切にしているか」
「その理由は何か」
これらを明らかにすることではないでしょうか。
その上で、今の仕事を客観的に見ていけばいいと思うのです。
これらを考えることで、転職理由を明確にして、
転職するタイミングもつかめるでしょう。
では、客観的に見るといっても、どうすればいいのでしょうか。
仕事を点数化しよう!
ここからは『仕事はどれも同じ 』を参考に考えた僕の意見です。
それは、点数化することです。
満点が「5」として、自分が仕事をしていく上で大切にしていることを挙げます。
例えば、給料は「5」だけど、人間関係は良くないから「2」。やりがいは「3」
というように、客観的に点数化していきます。
仮に転職したとして、それらの点数がどのように変わるか見てみよう、ということです。
点数化することで客観的になれる
メリットは、先に話した自分の考えの明確化です。
何が我慢できて、何が我慢できないかということでしたね。
さらに点数化することで、客観的に見ることができるので「意外と今の仕事も悪くないな」と思えるかもしれませんし、「やっぱり嫌だな」と思うかもしれません。
あなたが仕事で大切にしていることは?
それでは、あなたが仕事で大切にしていることを考えてみましょう。
僕は『仕事はどれも同じ』を参考に5つ挙げてみました。
・人間関係
・残業や休日(ワークライフバランス)
・やりがい
・社会的ステータス
この5つです。
転職前と後。僕の転職点数
転職前の僕は…
①給料 2
②人間関係 4
③残業や休日(ワークライフバランス)1
④やりがい 2
⑤社会的ステータス 1
「満点25 合計10」
こんな状態でした。
転職後では…
①給料 3
②人間関係 4
③残業や休日(ワークライフバランス)5
④やりがい 3
⑤社会的ステータス 1
「満点25 合計16」
ワークライフバランスが向上
転職によって、ワークライフバランスが大幅に向上しました。
僕が転職を決意した一番の理由が「ワークライフバランスがないこと」だったので、この転職には非常に満足しています。
ちなみに、やりがいが上がっているのは、以前の会社では出世したいと思っていませんでしたが、今の会社は「出世したい」と思えるからです。
「あなたが大切にしていることを、いくつか挙げてみる」
「点数化する」
「点数の理由を考える」
これらを考えていくと、客観的に仕事を見ることができます!
転職前に必ず考えたい理由とタイミングとは?―まとめ
・「何となく嫌だな」という気持ちで転職しない
・今の会社を客観視するため、点数化する
・「あなたが仕事に何を求めているか」「人生で何を大切にしているか」を考えてみる
僕のように、転職で不満を解決できることもあるでしょうし、
転職して失敗だった、と思う人もいるでしょう。
「自分が仕事に何を求めているか」
「仕事を通して何がしたいのか」
さらには「人生で何を大切にしているか」
これらを考えていくことだと思います。
これらがハッキリしたときが、
あなたの転職の最適なタイミングです!
もちろん、こういった本質の部分は、簡単には見つからないかもしれません。一番大切なことは、それらのことを「考え続ける習慣」なのかもしれませんね!